2018年3月20日火曜日

卒園式 最初で最後の恩返しは・・・ 自閉症の息子につぎ 定型発達の娘も卒園


あわただしい毎日の中、
新たな役目を務めることとなりました。

娘の卒園式の後に、
担任の先生と子ども達、お母さん方で行うお別れ会で、
子ども達が歌う伴奏を務めることになったんです。
役員のお母さんがうちに遊びに来た時に、
娘のピアノの発表会で「私と娘が連弾で弾いた写真」を見て、
頼まれました。


●保育園の役員は最後まで しないままに
私は、娘を1歳から、息子を2歳半から、
子ども達を保育園に預けていましたが、
一度も役員をやりませんでした。

うちの息子は、多動気味だったため、
園で一番手がかかる子じゃないか、と思えるくらい。
役員をやるという余裕もありませんでした。

また、定型発達の子どもが多い中、
発達障害を持った子の子育てという、
「丁寧すぎる子育て感」がしみついている自分には、
他の子を育てているママ達との「子育て感の違い」を強く感じていました。


特に、定型発達の娘が小さい頃には、
定型発達の子ども自体のことが分からなかったため、
そんな自分が、園全体のことを決めていくには、
ふさわしくない、という思いもありました。


そして、多動傾向の息子を追い回していた私、
ママ達も、大変そうな私を見て、
誰も役員をするように勧める人はいませんでした。

そんな経緯もあり、役員を一度もすることなく、
息子が卒園、今度は娘も卒園します。


ですから、今回、ピアノの伴奏を頼まれたときには、
最初で最後の恩返しのつもりで引き受けようと思いました。


●私とピアノ
私は、子どもの頃からピアノを習っていました。
子どもの頃は、家で練習をしたことがなく、
先生のお宅で教えてもらったのみ。
全然上手には弾けません。


だから、娘のピアノの発表会の連弾も、
すごく練習しました。
子どもの頃よりも、
ずっとずっと、いっぱい練習した気がします^^;


連弾の時に引いた、
左手の三和音(3つの音を同時に弾く)の連続も
覚えるのが大変でした^^;


お別れ会の曲を、楽譜をいただき、弾いてみました。
3時間連続で練習して、やっと曲の感じがつかめました。
三和音の連続も、なんとか、ゆっくりであれば、
弾けるようになりました(汗)


コードネームなど、ちゃんと身についている方は、
すぐに弾けるのでしょうが、音大でも教育学部でもない、
子どもの頃も全然練習しなかった私には、とても難しいです。

しかし、子どもの頃とは違い、
ピアノ曲の作曲の美しさ、奥深さを感じました。
左手で弾いた三和音を右手と左手で追いかけるように音を奏でる、
やまびこのような、こだまするような、優しいピアノの音色、
大人になると、面白さがよくわかりますね。

娘のおかげで、大人になって、再び、ピアノに目覚めました。


●保育園の先生の感謝
ピアノの伴奏の練習をしていて、ふと、思いました。

保育園の先生は、発表会の度に、ピアノの伴奏をされます。
毎日の迎えに行った時も、先生の伴奏で、子ども達が歌っています。
「先生って、いつ、ピアノの練習するんだろう・・・」と私がつぶやきました。

すると、娘が「夜起きて、練習するって言ってたよ」と言いました。
そうかもしれない!!!と思いました。


うちの保育園は、平日は朝7時から、夜は8時まで、
土曜日も朝7時から夜7時まで開園しています。

夏休みはお盆だけ、冬休みは年末年始だけ、春休みはありません。
そんな忙しい中、うちの息子のように、発達が遅い子の
保育所等訪問支援事業で支援員を園へ迎え入れ、
週1回の対応、月2回の会議。

発達が遅い子の毎日の連絡帳のやり取り。

こんな忙しい中、ピアノの伴奏の練習もしているんだと思うと、
本当に頭が下がりました。


●1曲は私が・・・もう1曲は娘に・・・
卒園式のお別れ会の曲、
楽譜をピアノの先生と簡易化してみましたが、
簡易化するとしょぼくなってしまうので、やめました。

こちらは、子どもには難しい曲なので、私が弾くことにしました。


もう1曲は、世界中の子ども達は です。
こちらは、ちょっと楽譜を簡易化すれば子どもでも弾けそうなので、
娘が練習しています。

最初は私が2曲弾くつもりでしたが、
「私も弾きたい!」と1曲取られました。

子どもを特訓すると、すぐに弾けるようになったので、
練習すれば、みんなが歌うのにもまどわされず、
3番まで弾けるかな、と思います。


卒園式まで、あと2週間くらいでしょうか、
頑張ります!!

こちら、先日、娘の伴奏に息子が合わせて、偶然2人で演奏していたものを撮ってみました。
良かったら見てみてくださいね。