苦しい出来事で、気持ちを立て直すことに必死でした。
そういう出来事があればあるほど、
周りと接点を持つことがつらくなって、
ますます孤立していってしまいますよね。
そんなときのことでした。
●地域のイベントへの参加案内が苦しくて・・・
こんなイベントの誘いがありました。
・市民運動会の種目にたくさん出てください。
・子どもたちみんなで、電車と地下鉄を乗り換えてテーマパークへ行きましょう。
去年の市民運動会では、小学校1年生で初めてのこともあり、
多動の息子は、目を離すとどこにいるかわからなくなり・・・
そして景品のお菓子を、とめるのを振り払って全部食べてしまい、
夜に、生まれて初めて、全身に「じんましん」が出ました。
そんなこともあったため、市民運動会がゆううつでした。
でも、去年は息子も娘も、親子競技で、楽しそうに参加できたので、
それぞれ、楽しませてあげたい。
そうすると、娘と競技に出ているときは、
息子から目を離してしまう。
そういう不安がありましたが、1種目だけだと割り切って、
気にしないことにしました。
市民運動会は、それでいい。
だけど、電車と地下鉄を乗り換えて、テーマパークへ連れて行く。
発達障害(自閉症)の息子だけでなく、定型発達の娘も連れて・・・
もしも線路に落ちたら、そう考えると恐ろしくて、
またもや、ゆううつな気持ちになりました。
だけど、うちの子だけ連れて行かなければ、娘は絶対に悲しむ。
実は、それは、保育園のクラスで、卒園旅行としてみんなで行こう、というもの。
もういいや、車で行こう。
車だったら、息子と娘を乗せて、
高速道路で遠くまで連れて行ったことがある。
息子のようには体力がない娘を、多動の息子のペースで、
園内を連れまわしたのは、かなり大変だったけれど、
なんとかなるだろう。
無理なら、早めに帰ればいい。車に乗せてしまえばいい。
テーマパークへ行っても、
園内で集団行動できないかもしれない。
みんなと一緒に居たい娘を友達から引き離して、
息子のペースでみんなと離れて歩くだけになり、
娘が泣くかもしれない。
それでも、息子には、
集団で行動をさせる一つの良い機会にはなる。
そう思い、テーマパークへ連れて行く覚悟を決めた頃でした。
●娘の友達に「家に遊びに来て」と誘われて・・・
そんな風に悩んでいるときに、
娘の友達から「家に遊びに来て」と誘われました。
娘の友達のママから誘われたのは初めてで、
嬉しかったのですが・・・
以前に息子の友達の家に行った後に
その親さんと疎遠になってしまったこともあり、
今度は大丈夫なのか、心配になりました。
息子がデイサービスに行っている日に、
娘の友達の家に行きました。
娘の友達が集まっていました。
ママとは、初めて、
お互いの仕事の話や子育ての話をしました。
他の子ども達は、
おもちゃの取り合いをして、よくすねていましたが、
娘は、駄々をこねることもなく、怒らずに、泣かずに、
お利口にしていてくれて、ほっとしました。
楽しく、気分良く家に帰ってくると、
その中のママの一人から、
Lineにメッセージが入っていました。
●一人じゃないと涙が止まらず・・・
Lineのメッセージには、
こんなことを書いてくださっていました。
テーマパークのことだけど・・・
娘ちゃんは、私たちと一緒に行って、
ママは息子くんと一緒に行くのはどおですか?
娘ちゃんは、おりこうさんなので、
私たちと一緒に行けるから安心してください。
娘ちゃんと、息子くんと、
みんなで電車で行けるなら、嬉しいです。
娘ちゃんは、お任せください。
今日遊んだメンバーのグループで行く予定で、
みんなで息子くんを見守ることが出来るから、
ママ、大丈夫だよ。
息子くんも、みんなと一緒なら楽しいと思うよ。
楽しんで行こうね。
このメッセージを読んで、涙が止まりませんでした。
グループのママ友が、息子の特性を理解して
「息子君、一人で行かないよ、一緒に行こうね。」
と言ってくれたら、
息子だって、集団行動できるはず!
小学校の特別支援学級でだって、
ちゃんとみんなとゲームをやったり、
授業を受けたり、
全校集会で先生方の話を聞いたりも出来るんだから。
周囲の理解があること、温かい目で声をかけてもらえること、
それが、遅れや障害のある子どもたちには、
特に必要なんです。
保育園の夏祭りの息子のトラブルも知ってのことだと思います。
きっと、ママ達は「テーマパークに一緒に行こう」と私を誘うために、
私を家に呼んでくれたんだろうな、と思いました。
私が息子のことで、気兼ねしなくていいように、
まずは家に呼んでくださり、仲良くしてくださり、
その上で、誘ってくださったのだと思います。
その温かい気持ちで胸がいっぱいになりました。
今まで、自分はずっと一人だと思っていました。
息子のことで迷惑をかけても、
息子を追い回して娘を置き去りにしていても、
最後は自分が何とかするしかありませんでした。
だけど、それは、私の方が、
バリアを張っていたのかもしれません。
初めて、息子と娘のおかげで、
他のママと繋がることが出来ました。
素敵なママ達と私をつないでくれて、
子ども達、本当にありがとう。
どうか、みなさんにも、
そんな出会いがありますように。
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